[ D ]  波束で表される入射電子の障壁による反射と透過：
　　　　　入射電子のエネルギー <E> が障壁の高さ V よりも低い場合 ： トンネル効果
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● ここでは，波束で表される入射電子のエネルギーが障壁の高さよりも 低い場合のシミュレーションを行う．
  波束は波長の近い平面波を重ね合わせてつくられる．１つの平面波は一定の エネルギーをもつが，波束の場合は重ね合わせた平面波の平均のエネルギー <E> をもつことになる． 波束の幅は，重ね合わせる平面波の波長の範囲によって決り，この範囲が狭いほど波束の幅は広くなる．
  古典力学（ニュートン力学）の粒子では，入射粒子のエネルギーが障壁の高さより も低い場合は，障壁によって完全に反射される． しかし，量子力学では入射波束の一部が壁を透過する．この現象 は量子力学（ミクロの世界）特有のもので トンネル効果 とよばれる． 		[D.1]  高さ V=5.0，幅 a=1.0 の障壁にエネル ギー <E>=4.0 の波束で表される電子が入射した場合
[D.2]  高さ V=5.0，幅 a=0.5 の障壁にエネル ギー <E>=4.0 の波束で表される電子が入射した場合
 [D.3]  高さ V=5.0，幅 a=2.0 の障壁にエネル ギー <E>=4.0 の波束で表される電子が入射した場合
[ D.1 ]，[ D.2 ]，[ D.3 ] の終