状態の流れは次の
状態遷移（感染）のルール に従う．
- 健康個体は確率 1-(1-r)b で感染する [s=0 → 1]． ここで，b は
近傍サイトにいる感染者数である．たとえば， b=0 のときはそのまま健康状態を保ち[s=0 → 0]，b=1では
確率 r で感染する．
- 感染しているか，または値 g より短い時間ステップの間免疫状態にあった個体は，s の値を１だけ
増加させる．[s → s+1]
- g 時間ステップの間免疫状態にあった個体は健康個体になる．[s=a+g → 0]
上図で a は感染している期間を，g は免疫のある期間を表し，いずれも適当な正整数である．
このルールの下で，平均場近似による感染者密度の“定常値”は次のようにして求められる．
ここで，平均場近似とは，各健康個体が近傍サイトの状態によって確率的に感染するのを，感染者密度の“定常値”に依存する
近傍の平均状態によって感染するとし，“定常値”自身はつじつまが合うように求める近似のことである．
